あくる日の京都は快晴。
ゲストハウスTomoriを後にして、京都駅のコインロッカーにバックパックを預けに行く。
途中、良さげなレンタルサイクルショップを見つけた。
駅のコインロッカーに荷物を預けて身軽になった身体で自転車を漕ぐのはさぞ気持ち良いだろう。
わくわくしながらレンタルサイクルショップに行くと、ワイルドな店のおじさんが出迎えてくれた。
「京都はバスで観光するより自転車がいいよ~」
一日乗って800円。2~3日乗るときは宿に停めておいても構わない、という。
ざっくばらんなレンタルサイクルショップだ。
この日(9月3日)は日中の気温が30度くらい。秋とはいえ暑い。
自転車を漕いで風を切ってサイクリングするには心地よい気温だ。
レンタルサイクル屋を出てまず向かったのは京都の人たちから「お東さん」と呼ばれ親しまれている東本願寺。
こんな巨大なお寺が町のど真ん中に「ど~ん!」と構えているのだからさすが京都。
本願寺は参拝料を一切取らず、参拝したお客さんにはお茶までふるまってくれる。
今回の京都旅のテーマは決まった。
「無料で京都を楽しもう!」だ。
寺社にお金は一切払わない。
バチ当たりのようだが、これはこれで京都を楽しむための一つの方法だろう。
さて、どこまで行けるか・・・
せっかくなので昼ご飯とお茶くらいは良いだろう。
靴を脱いでお堂に参拝する。
ビニール袋に脱いだ靴を入れて持ち歩くスタイルのようだ。
参拝客用の接待所もあった。
親鸞聖人の一生を紹介するコーナーがあった。
詳しい事は忘れてしまったが、苦難の道を歩まれたようだ。
52歳のときに有名な『教行信証』を書いた。
その後、多くの著書を70代で書き上げるのだが、長命だ。
親鸞聖人のご生涯 | 親鸞聖人と浄土真宗の入門サイト|1から分かる親鸞聖人と浄土真宗
お堂の中も広いが庭も相当広い。
まさか迷う訳がないが、一応標識が立っている。
多くの人がお堂の影で休んでいたが、本願寺のお堂の中は悠久の時間が流れていた。
続いて訪れたのは「お西さん」(西本願寺)
お堂の中では浄土真宗のお経が唱えられており、多くの参拝客がそれを聞いていた。
関係者用の席が最前部にあったので、ひょっとしたら毎日行われているのだろうか?
普通のお寺とは、まったく違った趣きで、お坊さんたちは作法がものすごく洗練されている感じがする。
財力がむちゃくちゃあるのだろう。(少しきな臭い話だが)
金色に施された装飾が眩い。
巨大な建築物と精巧な細工、作法の良いお坊さん。
これらが絶妙にマッチして有難い場所になっている。
ぼくが行ったその時だけの印象かもしれないが、
お東さんは参拝客用の接待所が完備されていてより観光客向け。
お西さんは法話など門徒向けに力を入れているような気がした。
さて、お東さん、お西さんを参拝して良い時間になった。
続いて京都御所に向かう途中にお昼を取ろうと思い、良いお店は無いか探していた。
すると、『拳ラーメン』という一風変わったラーメン屋さんを発見。

正直なところ道を間違えて西に行ってしまったのだが、それがために良いラーメン屋を見つけられた。
偶然通りかかったラーメン屋が食べログで3.6点台の有名店だなんて、めっちゃラッキー。
しかも、並ばずに入れるくらいにほど良く空いている。
店の案内書きを読んでみると、どうやら魚介系の出汁が効いたラーメンのようだが、拳ラーメンの濃い口しょうゆ味、煮卵入りを注文する。
魚介が香る、醤油ラーメン。
トッピングはベーコンと太目のメンマ、煮卵(半玉)とネギ、ノリ、玉葱。
ラーメンと言われなければお蕎麦と勘違いしそうな、さっぱりとした味わい。
しゃきしゃきした野菜の食感と味わい深いベーコンが絶妙な一杯。
店内は丁度良い具合に混んでおり、店内に置かれたヴィンテージのバイクが印象的だった。
お水はセルフサービス。
喉が渇いていたので2杯飲んだ。
さて、腹ごしらえが済んだことだし、グーグル先生を頼みに京都御所まで行ってみるか。
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