ギークハウス藍住、一泊目の夜。
夜11時過ぎになってようやくたどり着いたギーズミで、管理人の富永さんから案内を受ける。
明日は月曜日なので富永さんは仕事があるそうだ。
あまり遅くなるのも何なので早々に寝ることにする。
2階に森さんという方が使っているヘヤがあって、そこを使ってよいそうだ。
どうやらギーズミは住人が富永さんの他に二人、もしくは三人?いるそうだが、ひとりは実家、もう一人はどこかへ出かけているそうだ。
明日は松井君はギーズミに戻ってくるそうで、ギーマニの佐々木君も明日(月曜日)に到着予定だからみんなでラーメンでも食べにいこう、という話をした。
しばらくして2階へ上がる。
実は、ぼくには特技が一つあって、いつでも、どこでも自分の部屋のようにしてしまう、という技だ。
少なくとも2泊はここは僕の部屋だ。
そう思うと気が楽になった。
使って良いとのことだったので、シャワーをお借りして、今日のところは寝ることにする。
しばらく天井を見つめて呆然としていたが、2時頃には眠気が差してきたので寝た。
次の日の朝。
なんと心優しいことにご飯を炊いていてくれた富永さん。
朝6時半起きだと言っていたから、早くに家を出たのだろう。
ぼくも徳島市内を観光する予定だから、なるべく早く出ることにする。
最寄りの駅までは歩いてどのくらいかかるのだろう。。
富永さんは、ゲームでもしてのんびりしていけば~~的なことを言っていたが、どうせならもっと色んな所を見てみたい。
昨日は阿波川端駅に辿り着いたけど、今回はその隣の坂東駅へ向かおう。
ギークハウス藍住を後にして、徒歩で向かうことにする。
徳島は車社会だ、と富永さんは言っていた。
それもそのはずで、岡山も、地方はどこでも車無しでは移動がし辛い。
公共の交通機関が発達している東京や大阪などの都市部に比べて、移動にひたすら時間がかかる。
ひょっとしたらバスがあったのかもしれないが、ひゅん、ひゅんと走り抜ける車を横目に歩き続けること50分。。
真夏の日差しが暑い。
ここは南国か、赤道直下のインドネシアか。
焼けるアスファルトの上の泳げたいやき君か、と思いながら歩いていると、
目的の駅が。
やっと休める。。
徳島駅は意外と大きかった。18年ほど前に行った高知駅よりかは。
大きさからいったら大分駅と同じくらいか。
そう書くと小さいようだけど、真庭から来たぼくにとっては大都会。
駅前のそごうなんて、渋谷の109もこれほどか、というほどランドマークタワーに見える。
時刻は昼過ぎだったので、適当に食べるところを探すと・・・
何やら美味しそうなカレーの香りが。
ココ壱番屋である。
無難なところだが、探すのが面倒なのでとりあえず入ってみる。
店内はサラリーマン風の人達でいっぱいだった。
なぜかとても食べたかったので、ほうれん草とウィンナーのトッピングを注文。
958円。意外と高いな。。
作ったら一杯200円もせんぞ・・・と思いながら会計を済ませる。
ちょっとセコイが、コスト意識を持つことは大事だ。
使おうと思えば一瞬で使えてしまうのがお金だから。
本当は「文化の森」かどちらか迷ったのだが、「阿波踊り会館」へ向かうことにする。
中は涼しいし、ぼくはミュージアム的なところが好きなので、阿波踊りミュージアムの入場券と、眉山ロープウェイの往復券を買う。
まずは阿波踊りミュージアム。
阿波踊りは是非行ってみたい祭りの一つだけど、あまり知らない。
阿波踊りの歴史について学ぶ。
最後の阿波おどり3Dシアターが面白かった。
3D用の眼鏡をかけて3Dで阿波踊りの様子を体験できる。
いわゆる有名連と言われる団体があることも初めて知った。
徳島市内が一色に染まるという、阿波踊りに是非来年は行きたいと思った。
さて、次は眉山である。
徳島市内が一望できるということで観光名所になっている。
ロープウェイなんていつ以来だろう?
別府ロープウェイに乗ったのが小学校の頃だから、それから一回くらいは乗っているか・・・
久しぶりに乗ったロープウェイは少し怖かった。
特にこの日は風が強かったので思いのほか、揺れた。
頂上へ着くと壮大な景色が。
カップルが多いな。
きっと和歌山から来た人のデートスポットなのだろう。
関西弁が目立った。
眉山は公園になっている。
駐車場があったので車やバイクで登ることも出来るのだろう。
ふと見ると良さげな林があったので入ってみることにする。
山林に物怖じしない田舎者だから、こういう所が案外お気に入りスポットだ。
ちょうどカポーティの「ティファニーで朝食を」を持ってきているので少し読む。
素晴らしくミスマッチなのだが、面白い。
「冷血」だとなんだか事件現場みたいになってしまうところなので、良かった。
しばらくして道に戻ってみると、数か所やぶ蚊に刺されていた。
帰り道。
ふと見上げてみると風鈴の群れが。
やっぱり夏は風鈴だな。
そう思った徳島の眉山への旅だった。
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